ドキュメント

インストールから高度な種(species)ルールまで、Numivo を使いこなすために必要なすべて。Unreal Engine 5 と Unity に対応しています。

概要

Numivo はレベルデザインのためのエディタツールキットです。デスクトップサービス(ライブラリとプリセットを管理)、エンジンプラグイン(Unreal または Unity)、そして両者をつなぐ共通のコアの3つで構成されています。

最も重要な原則は、Numivo がランタイムには存在しないことです。配置したものはすべてエンジンネイティブのアセット(インスタンス化メッシュ、フォリッジ、標準マテリアル)にベイクされます。ビルドに Numivo への依存は残りません。

インストール

インストールページから、お使いの OS 向けのインストーラーをダウンロードしてください。デスクトップサービスを設定し、エンジンプラグインの自動インストールも行えます。

Package Manager で Git URL を使って Unity に手動でインストールする場合:

// Unity → Window → Package Manager → “+” → Add package from git URL
https://github.com/numivo/com.numivo.leveldesign.git#v1.4.0

Unreal では、プラグインをエンジンのプラグインフォルダーへ手動でコピーし、Edit → Plugins で有効にすることもできます。

クイックスタート:5分で最初のシーンを

インストール後、Numivo パネル(Window → Numivo)を開きます。植生を配置したシーンへの最短ルートは次のとおりです。

  1. コンテンツブラウザから3〜5個の樹木アセットを、「Trees」という新しい種にドラッグします。
  2. 密度を約60%に設定し、傾斜を0〜35°に制限します。
  3. マウスホイールでブラシサイズを選び、地形の上をペイントします。
  4. 2つ目の種「Rocks」を作成し、Avoid: Trees(半径2 m)のルールを設定します。
  5. B を押してブレンドモードに切り替え、岩を地形になじませます。
ヒント:すべての数値入力欄は、小数点としてピリオドとカンマの両方を受け付けます(テンキーからの入力も含みます)。

サーフェススキャッター

スキャッターはアセットを物理的に自然な形でサーフェス上に配置します。各(アセットのグループ)は、密度、傾斜・高度マスク、クラスタリング、他の種との関係といった独自のルールを持ちます。

主なパラメーター:

パラメーター効果
密度1平方メートルあたりの目標インスタンス数。ブラシの強さで変調されます。
傾斜マスク配置を許可する傾斜の範囲(度)。範囲外には何も配置されません。
クラスタリング0 は均等な分布、1 は自然な群生が強く出ます。
法線に沿わせるインスタンスが直立せず、サーフェスの傾きに合わせて傾きます。

ペイント:左クリックで配置、Shift + ドラッグで消去、マウスホイールでブラシサイズを変更します。一連のストロークはまとめて1回の取り消しになります。

メッシュブレンド

ブレンドはメッシュを地形に視覚的になじませる機能です。ジオメトリは変更しません。遷移は地形の高さとテクスチャからマテリアル内で計算され、ベイク時に標準マテリアルへ書き込まれます。

メッシュを選択し、B を押して Blend Distance スライダーをドラッグします。減衰カーブで遷移のなだらかさを調整できます。「Preview Seams」は遷移領域をヒートマップで表示します。

ブレンドには地形テクスチャへの読み取りアクセスが必要です。UE の World Partition レベルでは、対象のセルが読み込まれている必要があります。

グリッド

グリッドツールはアセットを規則的なパターンで配置します。長方形多角形(辺の数を調整可能。6辺で六角形になります)、そしてスプラインによる自由なセルに対応します。

各セルは段階的に回転(スピン)させたり、ランダムにオフセットしたり、サーフェスへ投影したりできます。マスクはセルをきれいに切り取るため、広場、墓地、太陽光発電所、果樹園などに最適です。

計測

計測ツール(M)は、2点間、連続、または2つのオブジェクト間の最短距離を計測します。スナップは頂点、エッジ、グリッドに吸着します。

計測結果は名前付きで計測リストに保存され、CSV として書き出せます。ツールを終了するとガイドはすべて消え、シーンには何も残りません。

コンテンツブラウザ

ブラウザはアセットライブラリをローカル(SQLite)でインデックス化し、100万件を超えても軽快に動作します。結果は仮想化され、サムネイルはバックグラウンドのパイプラインで生成されます。

検索は名前とパスに加え、AI タグ付けを有効にすると「苔むした崖」のような自由な説明にも対応します。AI タグ付けはオプトインで、無効の場合はアセットが端末外に出ることはありません。

種とプリセット

種はアセットとルールをまとめたものです。種どうしの関係が共存の仕方を決めます。Avoid は距離を取り、Attract は近づこうとします。これによりキノコは幹の根元に生え、通路はきれいに保たれます。

設定一式はプリセットとして保存・共有できます。プリセットは Unreal と Unity の間で受け渡せる JSON ファイルです:

{
  "species": [{
    "name": "Pine",
    "density": 0.6,
    "slope": [0, 35],
    "clustering": 0.7,
    "relations": [{ "type": "avoid", "target": "Rocks", "radius": 2.0 }]
  }]
}

ショートカット

ショートカット操作
Sスキャッターブラシ
Bブレンドモード
M計測ツール
Gグリッドツール
Mouse wheelブラシサイズの変更
Shift + Drag消去
Ctrl / Shift + Sliderスライダーの微調整/粗調整
Ctrl + Z直前のストロークを取り消す

トラブルシューティング

パネルがデスクトップサービスを見つけられません。

サービスはローカルのポート 47615 で待ち受けます。ファイアウォールがローカル接続を遮断していないか確認し、タスクトレイのアイコンからサービスを再起動してください。

エンジンのアップデート後にプラグインが見つかりません。

エンジンのアップデートは新しいフォルダーにインストールされます。Numivo のインストーラーをもう一度実行してください。新しいバージョンを検出してプラグインをコピーします。

サムネイルがグレーのままです。

サムネイルのパイプラインは低い優先度で動作します。非常に大きなライブラリでは初回の処理に時間がかかることがあります。進捗はブラウザ下部に表示されます。

ビルドとエディタでスキャッターの見た目が異なります。

ビルド前にベイク(Bake to Native)を行ったか確認してください。ベイクしていないプレビューのインスタンスはエディタ内にしか存在しません。